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AI Builderを使ったPowerAppsの名刺スキャン鬼畜ツールの開発

どうも尾嵜です。
先日、当社の佐藤さんがMicrosoft PowerAppsのブログを書いていましたが、その記事を公開するのに先立ち、「PowerAppとは何か」ということを報告をしてもらっていました。
その時から、これは面白そう、時間が出来たら自分でも何か作ってみようと思っていました。
で、今回、初めての作品として鬼畜ツールを作りました。

鬼畜ツールとは(要件)

練習では、テキスト通りにアプリを作るのをいくつかやっていたのですが、まずは自分の仕事で役に立つツールを作ろうと思い、考えたのが鬼畜ツールです。
PowerBIを使って、名刺をスキャンするPowerAppsアプリというのは、本にもインターネットにも結構紹介されています。
今回はこれを流用し、自分用にカスタマイズをしていくことにしました。
私は営業として交流会に参加することが多いのですが、その時に名刺交換をした方の顔が覚えられず、ズボラな性格のため、お礼メールも送れないことが多くなってしまっています。
これでは、参加する意味がないし、何より名刺交換してくれた方に失礼です。
そこで、スマホで名刺をスキャンし、それをGoogleContact(連絡先)に同期しつつ、お礼メールを自動生成するツールを作ろうと考えました。
結局失礼!まさに鬼畜!
感謝の気持ちはどこに!?
…とは思うのですが、まずは放置状態を脱することが先決です。

鬼畜ツールの構成

鬼畜ツールは、データソースにSharePointリストを使用し、画面をPowerAppsのキャンバスアプリとして作成しています。
AI Builderの機能としてデフォルトで提供されている名刺スキャン機能をそのまま使用し、スキャンした内容を確認し、修正した後、決定ボタンを押したらSharePointリストに格納するようにしています。
SharePointリストにデータが保存されたら、それをトリガーとして、PowerAutomateが起動。
PowerAutomateで「同期スイッチ」のオンオフを確認し、オフからオンになったタイミングでGoogleContactへの登録と、メールの送信を行います。
メールの送信には、あらかじめ決まった文章が入力されており、相手の姓、名刺交換した交流会名、個別メッセージが自動で挿入されるようになっています。

鬼畜ツールを実際に使ってみた

この鬼畜ツールですが、早速使用しました。
操作ひとつでメールが飛ぶシステムは過去にも作ったことはありますが、製造時のミスで違う人に届けられたりするので、とても怖いです。
実際のところ何の問題もなく動いたのですが、事前にテストを重ねて、大丈夫だろうと思っていたものの、やはりヒヤヒヤしました。
使用した日は、大規模なイベントだったため、20枚を超える名刺をいただきました。
すぐにメッセージを送らないと、とても覚えていられない人数です(失礼)。
名刺交換をした当日に早速スキャンし、メールを送信。
きっと誰よりも早かったと思います。
丁寧にお返事をいただいたり、あらためて商談の機会を設定できた方もいらっしゃいました。

個人DXがキモ?

世間では、DXの必要性が声高に叫ばれています。
DXって何やねんといつもは冷めた態度で見ているのですが、今回のプロジェクトでDXの必要性を強く感じました。
私自身の業務がはやく、簡単に、且つ効果的に改善されたのです。
ノーコードツールやローコードツールの最大のメリットはもしかしたらここにあるのかも知れません。
プログラミングスキルを持たない人が、自分の力だけで自分の業務をDXする。
今後も新しいツールを試しながら、IT業界の未来を展望したり、自分の業務を改善していきます。
きっとその先に進むべき道が見えてくる…と思う。