クビも倒産も鬱も経験。それが強み。
クビになる人の考えること、会社が潰れた人の不安、鬱になった時のつらさ。全部知っているから寄り添えることがあると思っています。
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あなたは、Qukuriのことを誰かから聞いて、このサイトにお越しになったのでしょうか?
それとも、インターネット検索や求人情報から検索してたどり着かれたでしょうか?
はじめまして。システム開発会社「Qukuri(くくり)」の代表取締役 尾嵜聡です。
Qukuriは2020年に営業を開始した会社です。人と人との縁を大切にすることを謳い、お客様や従業員との信頼関係を築いていけるよう、日々努力しています。
製造業向けの生産管理システムや、社会インフラを担う企業の基幹システム、物流企業向けのシステム等を開発してまいりました。AR等のアプリケーション開発、研究開発も行っております。
Qukuriはスタッフ7名で創業した小さな会社です。
ですが、ひとりひとりの生活や将来設計に寄り添ってこれからどうしていくのか、一緒になって考え、実行しています。
創業して間もないQukuriがスタートから順調にシステム開発に携わってこれたのは、スタッフのひとりひとりが、お客様ひとりひとりとの縁を大切にしてくれたこと、お客様ひとりひとりがQukuriスタッフとの縁を大切にしてくれたことに他なりません。
本当に感謝しています。
小さなIT企業と聞くと、多くの方がSES(システムエンジニアリングサービスの略で、常駐型・多重下請け型のビジネスモデル)と言う言葉を頭に浮かべるのではないでしょうか。
たしかに、多くの小さなIT企業にとってSESは売上を伸ばす上でとても重要なビジネスです。
実際にQukuriでも、客先に常駐しているエンジニアはたくさんいます。セキュリティの問題、案件のリスクの問題等を考慮して決めています。
ですが、他社のエンジニアを借りてきて手配するビジネスは一切行っていません。
それは、信頼関係こそがいちばん大切なことだと考えているからです。
IT業界では、ずっと昔から多重下請け構造になっています。多くの案件を大手のシステムインテグレーターが受注し、必要に応じて下請けに発注。下請けでも人が足りなければさらに下請けに。それでもいなければまた下請けに発注…。
設計工程に必要な人材と開発・テスト工程に必要な人材は、求められるスキルも人数もそれぞれ異なるため、工程ごとに人材を確保しなければなりません。業務の性質上、こうした多重下請けはとても合理的な仕組みでした。
メール等が発達する前は知り合いの営業に声をかけて、その営業がまた知り合いに声をかけて…といったことが行われていたことと思いますが、現在ではメールに経歴書が添付されて飛び交っています。
果たしてそこにどれほどの信頼関係があるのでしょうか。
ひとつひとつの案件にユーザーの想いがあり、ひとりひとりのエンジニアに心があります。
それを軽視しては良いシステム、良い労働環境は生まれないと考えています。
そのためにQukuriは、多重下請けは行いません。
・そんな小さな営業力もなさそうな会社が多重下請けに頼らずに仕事にありつけるの?
・そんなこと言って結局は他社に営業を委ねるんじゃないの?
・結局エンジニアの待遇が変わらなければ商流がどうでもあんまり関係ないよ。
そういったことを不安に思われる方も多いと思います。
よくわかります。
私は、2007年にメーカー・人材派遣業を経てIT業界にやってきました。受託による開発がメインの会社で、案件が減少した時のために派遣のノウハウが欲しいと言うことで、派遣会社での経験を認められての入社でした。実は私自身は受託や提案営業が希望だったのですが、IT業界に来てまず驚いたのが、まさに「派遣」にかかわるところの商習慣でした。
人材派遣会社では二重派遣は厳しく禁じられていました。ところが、IT業界のSESと呼ばれるものは派遣会社経験者から見れば、真っ黒な二重派遣。
契約書の名前こそ準委任契約と書いてありますが、実態は派遣です。二重三重、いや四重や五重派遣もめずらしくありませんでした。
私は人材派遣の経験あっての入社でしたので当然、社員の派遣先や、協力会社の開拓、派遣エンジニアの受け入れを求められました。
自社の受託案件に対して(商流に目を瞑りつつ)派遣エンジニアを受け入れることや、自社のエンジニアを将来受託の可能性がある客先に設計業務等のために派遣することにはそれなりに意義を見出していました。受託案件を受注したい一心で、その頃にたくさんの顧客を開拓しました。ですが、リーマンショックで所属していた会社が倒産し、状況は一変しました。
中小IT企業に迎えられた私は、商流を問わず社員の派遣先を探すことや、他社のエンジニアの営業を仲介することを求められました。IT人材ブローカーのような仕事でした。
IT業界の人材不足により、次々とエンジニアの情報が流れてきては、次々と案件が決まっていきます。契約を決めたい私は、とにかく急いでマッチングを行いました。半日も経過すれば大半のエンジニアに何らかの動きが出て、営業はクローズされます。そんな中で何とか面談にこぎつければ、協力会社のエンジニアと駅で待合せをして、ビルの入口で別の営業さんにつなぎます。いわゆる「引き渡し」と言うものです。エンジニアと顔を合わせるのは、10分にも満たない時間です。エンジニアの人となりは分かりません。どんなエンジニアを目指しているのか、どんな仕事をしたいのかも知りません。成約後にトラブルが起きれば客から情報が来て協力会社につなぎます。一人あたりのマージンは大きくないので、できるだけたくさんの仲介を行うべく活動を行わなければなりませんでした。
そんな中、あるエンジニアが業界を去りたいと言ってきました。理由は、「今まで参画してきた案件がことごとく事前に聞いていた情報と違う。また、これからも数ヶ月ごとに新しい案件に行かされ続けるであろうことに疲れてしまった。続けていく自信がない。」とのことでした。協力会社の社員であったその人の相談に乗ることも引き止めることもできず、私はただ自分の行ってきたことを後悔しました。
私は顧客から聞いた情報を協力会社に伝え、協力会社から聞いた情報を顧客に伝えていました。私の他に何人の営業、いくつの会社がその商流に連なっていたのかを正確に知ることはできませんが、その情報に誤りがあること、途中で変わってしまうことは、私ひとりが正確につたえるよう努力してみたところで、構造上完全に解決することはできません。
また別のエンジニアで、給料が安すぎて結婚することもできないと嘆いている人がいました。その人は新卒から8年、ずっと同じ現場で開発を続けているエンジニアでした。現場ではそれなりに評価されていたのですが、深い商流の影響で単価が低いままで、それが所属会社での評価につながり、ずっと新卒の頃と変わらない待遇でいました。私はその人の生活を考えて、他案件への異動を申し出ましたが、長期安定の現場で利益が上がり続ける状況を敢えて捨てる選択を良しとしない力により、却下されてしまいました。
結局、その人は所属会社を去ってしまいました。
その後、採用から営業まで自分の裁量を許される機会がありました。その時は、現在と同じように多重下請けに頼らない体制を築き、仲間にも恵まれ、年商5000万足らずの会社を4年間で6倍ほど成長させることができました。しかし、エンジニアへの還元を巡って経営者と対立し、十分な還元を行うことができませんでした。その時に仲間になってくれた人たちには、大変申し訳ないことをしたと思っています。
私はもうそんなエンジニアを生み出したくありません。
そこで、Qukuriを創業しました。
Qukuriは、「脱多重下請けと、それによる待遇の改善」を行ってまいります。
エンジニアを自社で雇用し、深い商流の案件に投入しないこと、協力会社のエンジニアに頼らないことを約束します。
これは当社の創業の動機であり、当社の守り続けなければならないルールです。たくさんのエンジニアの方々が、今も深い商流の中で働かれています。また、転職しても同じようなものだと諦めています。
働くということは、あなたの人生の多くの時間をそこに預けると言うことです。
限られた時間を不安と不満でいっぱいのまま過ごすことのないよう、ご自身にあった仕事に出会っていただきたいと強く思います。
もし、Qukuriに興味を持たれましたら、お気軽にご相談ください。Qukuriは、エンジニアのみなさまにとって身近な相談相手でありたいと思っています。
お問合せいただく際は、下のInformationからでも、直接メールを送っていただいても、お電話でも結構です。
必要に応じて、どこかお近くへお伺いさせていただくことも可能です。
あなたのエンジニアライフが豊かなものであることを願って。
クビになる人の考えること、会社が潰れた人の不安、鬱になった時のつらさ。全部知っているから寄り添えることがあると思っています。