どうも尾嵜です。
前回の記事で、「VRで大阪空中散歩」を紹介しましたが、早くも新バージョンを作成しました。
前回の大阪空中散歩は、Cesium For Unityを使って何かを作ることが目的であり、そのクオリティは二の次と考えていました。
そのため、前回のアプリには以下の問題点がありました。
・移動速度が常時30km/hで遅い
・高度200mで固定(水平移動しかできない)
・常に大阪駅上空からスタートするため、何度かやると飽きる
以上の問題点を解決するために、次のバージョンの制作に取りかかりました。
まず、移動速度を倍の60km/hに変更。
仕組みとしてはまだまだ速度をあげられますが、GoogleMapから地形やビルのデータを読み込むのに時間がかかるため、このあたりが限界と判断。
次に、進行方向がX方向に固定されていたのを、ヘッドセットの視界方向に変更。
これはダウンロードしたAssetの設定でボタン1つで完了。賢い。
つづいて、プレイヤーの操作により、大阪駅以外の場所からスタートすることが可能な仕組みに変更。
当初はUnity内で場所ごとにSceneを用意して、特定の操作でSceneを遷移する方法を取ったが、Scene遷移後も前Sceneのオブジェクトが残ってしまう問題が発生。
原因の調査に手間取り、同Scene内で緯度・経度・高度を事前に入力した地点のものに変更する方法に変更。あっさり解決。
むしろ何でScene遷移にしたのか自分でも不思議。
何にせよ、移動速度とスタート地点の変更の実装が完了。
この地味な作業に丸一日を費やした。
今回のバージョンアップでは、事前に設定した以下の場所からスタートできるようにした。
・大阪駅
・東京駅
・ロンドン(タワー・ブリッジ上空)
・ニューヨーク(セントラルパーク上空)
・パリ(ルーヴル美術館上空)
どんだけ大阪好きやねんと言う声が聞こえてきそうですが、まぁ好きなんでそっとしておいてください。
速度の向上と視界前方が進行方向になる設定変更により、文字通り自由に飛び回れるようになった。
橋をくぐったり、塔のてっぺんまで登ったり、地表レベルを飛んでみたり…
中でも驚いたのが、大阪や東京といった土地勘がある場所でも空から見たら知らないところがたくさんあると言うこと。
こんなところに寺が!こんなところに公園が!なんじゃこの奇抜な建物は!
と言う発見がたくさんあった。
VRで見つけて、あとで実際にで訪れてみる…なんて楽しみ方もできると思う。
当社では、ARを中心に、VRやメタバース、ノーコードツールの実証実験、開発をおこなっております。(活動内容はこちら)
先の見通せないこんな時代だからこそ、いろんなものに触れ、いろんな体験を通じて、未来を感じることができれば良いと考えています。
実際に体験して興味を持つことで、自分でも作ってみようとか、自分はもっと他の分野をせめてみようと思っていただけたら、幸いです。
ご興味がおありの方は、気軽に体験にお越しください。