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外出自粛中にARどこでもドアを作った

外出自粛、どこでもドアさえあれば…

2020年のゴールデンウィークは、新型コロナウイルスの影響で全国非常事態宣言のもと、外出の自粛が求められた。 実際、必要に迫られて出社した日もあるが、鉄道はガラガラ、飲食店はもとよりコンビニも臨時休業しているという状況の中で迎えた。 そんな社会の情勢とは裏腹にポカポカ陽気のほのぼのとした春の日差しに恵まれた。 せっかくの旅行(もともと私は人数にも入っていないが)も早々とキャンセルされ、家では子どもたちがあつもりに明け暮れている。

世界中から京都に行けるARどこでもドアとして計画

そんな中、VRでお出かけ気分を演出するという記事を見た。なるほど、VRか。 だけど、VRってヘッドマウントディスプレイ(HMD)いるやんな…持ってないし、こんなお天気の日に家でHMDを着けてたら気分が余計陰にこもるような気がした。 そこで、前から温めていた(外国人にバカ売れのハズの)ARのどこでもドアで京都の名所を巡れるアプリの開発をやってみようと思った。温めていて実行できなかったのは、京都が自宅のある河内長野市から遠いと言うのが大きな原因だ。それなら、地元で素材を作ろう。めんどくs…外出自粛中やし。

ARの中の撮影中は不審人物

どこでもドアの仕組みはだいぶ前に一度作っていたのでその時と同じ。ざっくり言えば、外からは見えない球体の中に全天球動画を貼り付けて入り口をくり抜いたようなものだ。 仕組みはシンプルなので、問題はどこでもドアの先にある景色=全天球動画の撮影だ。ところが、実際に街中で撮ろうと思うと、物凄い不審感が出る。怪しげな(全天球)カメラを持ったオッサンがその怪しげなカメラをセットして、自分は映らないように隠れるのである。しかもカメラを盗まれない程度に少し離れたところからチラチラ覗いているのである。私なら通報する。 結果、早朝や人が少ないところでの撮影となった。駅での撮影は外出自粛のおかげで無人の時間があった。駅の防犯カメラにはプラットホームに怪しげなカメラをセットする中年男性が写っただろうが…。

ARどこでもドアを開発して…

実際に撮影したものを使ってどこでもドアを作ってみたら、意外な点に気がついた。河原や寺で撮影した動画に、川のせせらぎや鳥の声、虫の羽音が入っていて、なんとも癒やされる。音ってすごい。音を軸にしたARと言うのもおもしろいと思った。 それと、もうちょっと良いカメラが欲しい。 カメラを変えればもっときれいな動画が撮れて、癒やし効果は更にアップするはずだ。

観光促進とか、他にも出来ることがありそう

今回はスマホで平面をタップしたらそこにどこでもドアがあらわれるものにしたが、VR対応も可能。環境の再現度はもちろんあがる。
あと、こういうものを使った観光の促進なんかもおもしろいと思う。例えば、観光地でアプリを配布して、お客さんにあと一歩踏み込んで欲しいところ等をどこでもドアのようにして見てもらえば「あ、こんなところがあったんか」みたいな発見につながるかも知れない。

 

ただし、5本の360度画像が入った今回のアプリケーションの容量は2GBを超えた。簡単にダウンロードできるサイズではない。
Webからのストリーミング再生にも対応できるが、その場合の通信料金やサーバーの維持費については、考慮する必要がありそうだ。これも5G待ちか。

 

補足:
「ARどこでもドアin汐の宮」は2020年5月7日現在、(著作権に対応した効果音の作成ができていないためw)公開しておりません。
動画中のアプリケーションはデモ用です。