SESのエンジニアの方の中で、「面談が得意」と言う方はあまりいないと思います。
初対面の人にあれこれ聞かれて評価されると言うのは、かなりのストレスであり、緊張します。
普段はそんなことないのに過剰に緊張して、急に喋れなくなるエンジニアをたくさん見てきました。
そんなSES面談が苦手なエンジニアの方に、業界15年、営業やパートナー窓口、採用担当として、色んな方向で面談・面接を見てきた立場から、SES面談の苦手を克服する3つのポイントをお伝えしようとおもいます。
3つのポイントは、「案件に合わせる」「知らないことへの対応力」「分かりやすく伝える」です。
※SES面談を苦手と感じていない方向けの内容ではありません。
SES面談では、原則として案件の説明を先に行い、その後でエンジニアが経歴を説明する流れになります。
経歴説明の際に、きちんと案件に合わせた説明をすることが重要です。
ありがちなのは、何ページにも及ぶ経歴を順番に全て説明するパターンです。
経験豊富なエンジニアだと、これだけで30分かかることもあります。
ですが、これはビジネスです。採用面接ではありません。
その30分が、相手の貴重な時間を奪ってしまっています。
あなたの経歴をすべて説明するのではなく、案件説明で出てきた内容に沿って、近い経験をより深く説明することを意識しましょう。
簡単なようで、これが出来ていないケースが本当に多いです。
相手は、あなたのスキルと経験を、その案件にどう活かせるのかを見ています。
開発言語、使用したツール、開発手法、設計手法、ドキュメント、業務内容…
案件とあなたの経験から幅広く共通点を探し、関連性があるものに絞ってアピールしてください。
相手は共通するキーワードに強く反応します。些細な共通点でも、しっかり説明することをおすすめします。
これからは、Javaの案件で、VBやCOBOLの経験を長々と説明するのはやめましょう。
案件の説明の中で、当然ながら知らない言葉や、経験のないことが出てくるがあります。
知らないことや経験がないことは正直に経験がないと伝えましょう。
マイナスの情報を聞かれる前に自分から開示することで、誠実な印象を与えます。
その上で、知らないことや経験がないことに対して、積極的に調べることや、過去に対応してきた経験を伝えましょう。
例えば、開発業務で使用するテストツールの経験について確認された場合、そのテストツールの経験がなくても、他のテストツールの経験や、それを初めて使った時にどう対応したのかについて伝えましょう。
案件で使っている環境すべてに精通しているエンジニアが見つかることは、ほとんどありません。
逆に、あなたが過去に経験してきたものだけで対応できる案件も、そんなに多くはありません。
「この経験だけはどうしても必要」と言う事については、面談前に確認されているはずです。
面談を実施する時点で、「どうしても必要な経験」は持っているはずなので、知らないことは知らないと言って問題ありません。
その上で、知らないことに挑戦した過去の経験をもとに、前向きな姿勢はしっかりと示し、この人なら大丈夫と思ってもらえるようにしましょう。
質問に対して、結論から話すことを意識しましょう。
先にも述べましたが、SES面談と言う場において、話が長いのは好ましくありません。
話が盛り上がったように感じても、ただ長くなっただけで印象が良くないことはめずらしくありません。
話が長くなりそうな場合は、要点を簡潔に伝えるようにしましょう。
SES面談は、採用面接でもなければ、商談でもありません。
そのため営業マンのように、参加者全員に目を配り、口角を上げて、にこやかにハキハキと話す必要は、必ずしもありません。
できるのに越したことはありませんが、わかりやすい会話が成立することに注力してください。
相手が知りたいのは、ともに案件を進めるにあたって、会話の内容を理解し、正しい返答ができるかどうかです。
SES面談が苦手な方は、まずこの3つのポイントに意識を向けてみてください。
贅沢を言えばもっとたくさんありますが、ポイントを絞ることで確実に成果を出すことが重要です。
SES面談が苦手な方がこれを実践すれば、面談の突破力が確実にあがります。
慣れれば、他の記事なども参考にもっと色んな改善を進めてみてください。
ただ、一つだけ注意してください。面談で言った言葉の責任を持つ必要があります。
積極的に取り組むと言った以上、積極的に取り組んでください。
そうした努力の積み重ねがエンジニアとしてスキルの幅を広げ、面談対策に意識して取り組まなくても、顧客から求められるようになるはずです。
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