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|尾嵜 聡
ブログSES
SESエンジニアの現場移動との向き合い方――営業・経営の立場から伝えたいこと

どうも、尾嵜です。
今回は、SESエンジニアにとって避けて通れない「現場移動」について書いてみます。
私自身はエンジニアとして客先に常駐した経験はありません。ですが、営業・採用・経営の立場で、これまで数えきれないほどの現場移動を見てきました。
その中で感じたこと、大切にしていることを、率直にお伝えします。

現場移動でエンジニアが感じる「3つの不安」

営業をやっていると、現場が変わるタイミングでエンジニアからさまざまな声をもらいます。大きく分けると、不安は3つに集約されます。

1つ目は「人間関係のリセット」。せっかく信頼関係を築いたのに、またゼロからか…という声は本当に多いです。特に内向的な方や、人見知りが苦手な方にとっては、毎回かなりのエネルギーを使う部分です。

2つ目は「現場ごとのお作法の違い」。コーディング規則、ドキュメントの書き方、レビューの進め方、チーム内のコミュニケーションの取り方――同じ技術スタックであっても、現場が変わればやり方がまるで違う。「前の現場のやり方で通用するのかな」という不安は、経験年数に関係なく感じるものです。

3つ目は「評価のリスタート」。前の現場で「できる人」と認められていても、新しい現場では誰もそれを知りません。またイチから証明しなきゃいけないのか…という徒労感は、想像以上に大きいようです。

営業の立場から見た「現場移動のメリット」

不安の声が多い一方で、営業として多くのエンジニアを見てきた中で、現場移動がプラスに働いたケースもたくさんあります。

まず、さまざまな企業文化や開発手法をじかに学べること。現場が変われば、コーディング規則もドキュメントの書き方も、チームの進め方も全然違います。その一つひとつが学びになり、「このやり方もあるのか」という引き出しが増えていく。製品開発や受託開発では、なかなかここまでの経験はできません。これはSESならではの大きな強みです。

次に、市場価値が上がること。これは生生しい話ですが、様々な現場で実績を積んだエンジニアは、単価交渉の場でも強いです。「この人はどんな環境でもやっていける」という信頼感は、単価に直結します。どんな環境でも通用するエンジニアになるには、現場移動は最適な方法だと思います。

そして、合わない環境を変えられること。正社員の転職と違い、SESは現場が合わなければ別の現場に移るという選択肢があります。「転職しなくても環境を変えられる」というのは、もっとポジティブに捉えていいことだと思います。

Qukuriが現場移動で大切にしていること

Qukuriでは、現場移動にあたっていくつか大切にしていることがあります。

まず、案件選択制です。営業が一方的に案件を決めるのではなく、複数の候補を提示してエンジニア自身に選んでもらいます。技術スタック、通勤時間、プロジェクトの内容――自分で選んだ現場なら、納得感を持って働けます。

次に、移動前後のコミュニケーションです。「次の現場が決まりました、よろしく」だけでは不十分です。現場の雰囲気、求められるスキル、一緒に働くチームの構成など、できる限りの情報を事前に共有するようにしています。また、移動後も定期的に「どうですか?」と声をかける。この小さな積み重ねが、エンジニアの安心感につながると信じています。

そして、無理な引き止めをしないこと。エンジニアが「この現場は合わない」と感じたとき、「もう少し頑張って」と言うのは簡単です。でも、合わない環境で無理をし続けることは誰にとってもプラスになりません。素早く次の選択肢を探すほうが、結果的にエンジニアのキャリアにとって良い判断になることがほとんどです。

経営者として思うこと

SESの経営をしていて、現場移動は会社の姿勢が問われる場面だと感じています。

現場移動を「空白期間をつくらずに埋める作業」と捉えるか、「エンジニアのキャリアを次のステージに進めるチャンス」と捉えるか。この差は大きいと思っています。

私は、現場移動を「キャリアのリセットボタン」にしたいと思っています。前の現場でうまくいかなかったことも、新しい現場ではリセットされる。逆に、前の現場で得たスキルや知見は、新しい現場で確実に武器になる。そういうポジティブな循環をつくれる会社でありたいと、日々考えています。

現場が変わることは、怖いことではありません。もちろん不安はあるでしょう。でも、その不安を一人で抱える必要はありません。私たち営業や経営の立場の人間が、一緒に歩んでいきます。
現場移動を「成長のチャンス」に変えるために、これからも全力でサポートしていきます。

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