くくりブログ

学童の席替えを支援するツールをFlutterで作ってみた

席替えの課題

どうも尾嵜です。
学童保育や小学校でよく行われる「席替え」。
この一見単純な行為が、実は教育者や保育者にとっては非常に手間と時間がかかる作業になっているそうです。
子供たちの性格や相性、さらには教室の形状や設備まで考慮しながら最適な配置を考えるのは、容易なことではありません。
ある時、学童保育で働く家族から、席替えを紙に書いて考えるのが大変だからどうにかならないかと相談を受けた。
そこで、この問題を解決するためにFlutterで席替えを支援するツールを作成してみました。

Flutterを選んだ理由

FlutterはGoogleによって開発されたUIソフトウェア開発ツールであり、クロスプラットフォームのアプリケーション開発が可能です。
Flutterを選んだ主な理由は、以下の3点です。

  1. クロスプラットフォーム:iOSとAndroid、Webで動作するアプリを一つのコードベースで作成できる。
  2. 高いパフォーマンス:軽快な動き。
  3. 豊富なウィジェット:美しいUIを短時間で作成するための多くのウィジェットが用意されている。

これらの特性により、効率よく席替え支援ツールを作成することができました。
…と、まぁ建て前はそんなところですが、実は単に流行りに乗っかってみようと思い、Flutterを使用しました。

機能と設計

このツールは、以下のような機能を備えています。超シンプルです。

  • アプリを閉じても生徒の名前と席の配置情報を保持
  • 指先で生徒名を移動するだけで配置が可能
flutter席替えアプリ要件メモ
席替えアプリの要件メモ

設計と言っても、与えられた要件と画面イメージはメモ1枚。
それをできるだけ忠実に再現するだけの簡単なお仕事です。
データの保存には、SharedPreferencesを使用しました。

今後の展望

このツールを作成して、デモアプリを見せると、とても喜んでもらえました。
実際に使用するのはまだ先ですが、これで席替えにかかる時間が削減できれば、嬉しい限りです。

このツールはまだまだ改善の余地があります。
例えば、今回は要件メモに合わせた(独特な)席のレイアウトで作成しましたが、年次が変わったり、他の教室で使う場合は、プログラムを直接いじってレイアウトを変更しなければなりません。他の先生が使うには、レイアウトの設定機能が必要です。
また、将来的には同じ教室を担当する他の先生との共有も、できた方が良いかも知れません。

今回の、この席替えツール作成は小さな小さな一歩ですが、席替えにかかる負担を軽減して、より大人たちが子どもたちと向き合うことで、子どもたちの成長に良い影響を与えてくれたらと思います。

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今回は、Flutterを使用してアプリを作成しました。
これは、私個人の興味もあって選びました。新しいツールを学ぶのはいつも楽しいです。
今回のアプリは、4時間ほどで完成しました。
簡単なデモアプリの作成などが気軽にお声掛けください。